5月1日に公表された3月の月間下降物速報によると、依然、東北・関東・中部地方の広範囲で放射性物質の飛散が持続している事が分かる。月間データであり、単位Mbq/km2(メガベクレル/平方キロ)となるが、単純に表示された数値をbq/m2と置き換えて考えれば良い。富山県の汚染量が静岡・山梨県と同等である事から日本海側までの汚染の広がりが確認出来る。汚染数値から列記すれば、福島→茨城→栃木→東京→埼玉→群馬→岩手→山形→千葉の順で2桁汚染の状況が続き、長野→新潟→静岡→山梨→富山が小数点1桁汚染。次いで、三重→京都=青森→石川→北海道→島根にも飛散が確認されている。筆頭の福島県双葉郡においてはCs143で9720+Cs137で14000=23720Mbq/km2/月もの汚染が、震災後1年を経た状況においても続いており、事故当初から明確な事実ではあるが、もはや人類が居住出来る環境にはない。