情報隠蔽(操作)が行われているとされる福島原発3号機。テレビでは語られる事の少ない重要な事実は、この原発の燃料がプルトニウムを大量に含んだMOX燃料という事である。まず、プルトニウムという言葉は、北朝鮮の核問題ニュースなどでも聞き覚えのある言葉だが、このプルトニウムの毒性は”角砂糖5個で日本人を全てを殺傷出来る””吸い込むと1gで約50万人を肺癌に出来る”とも言われる猛毒の物質である。すなわち、わずかマイクログラム(100万分の1グラム)の量を吸い込んだ程度でも、癌を引き起こすのに十分な量であるとも言われている。あの忌まわしいチェルノブイリの原発事故の時でさえ、あれだけの事態を引き起こしているが、このMOX燃料は使われていない。つまり、同じ原発事故ではあるが、被害の原因となる放射性物質そのものの毒性が、最初から違うのである。テレビで取りざたされている”ヨウ素””セシウム”等とは、毒性が桁違いに危険な放射性物質であるのに、殆ど、この事実(危険性)を報道していない。
そして、テレビで語られる放射性被害については、多くの場合、外部被爆の事であるが、これらは、時間的にどれだけ放射線を浴びたかという事であり、放射線の量が多ければ、それに比例して癌になるリスクが高まる。しかし、放射線物質を吸い込んだ場合の内部被爆については、殆どテレビで語られる事はない。そして、空気に漂う微量の放射性物(プルトニウム)を吸い込んだ場合、肺に取り込まれ、体外に排出される事なく、生涯に渡り放射線を出し続け、細胞が破壊される事になる。その為、放射線の量がほんの微量でも、内部被爆の場合、被爆10~20年後に癌が発症する。しかもプルトニウムの半減期は2万4千年とされ、永久的に被爆地に残される。現在、3号機から漏れ出ている放射線が、プルトニウムから出ているとするならば、やはり、最終的にはチェルノブイリの様にコンクリート石棺で覆う以外に方法はない。先日、関電工の作業員3人が、放射能を帯びた水が足に付着し、ベータ線熱傷を起こした可能性について報道されたが、ベータ線は原子炉の中でウラン238からプルトニウムが生成される時などに発生すると言われている。