あれから約2年、結局1度もお会いする機会はなく、先日旅立たれた。風の噂で危ないとは聞いていたが、やはり癌と呼ばれる病気は、進行する前の段階で如何に発見されるか次第で、その後の未来が変わる。奇しくも54歳で逝去した俳優・今井雅之さんと同じ年で同じ病気・・・。先日の御友人様の件もあり、明日は我が身だと本気で心配している。原発事故直後から、しばらく我が家は外出を控え、ずっと窓を閉め切りにして、外気が入らない様に換気も止めていた。原発事故以降、子供を学校に行かせる時も空間線量を測定し、車で送り迎えをして少しでも外出させない様にした。学校では周りからどう思われようと授業中でも、ずっとマスクを着用させ、震災後から給食で配られる埼玉県の工場から出荷されている牛乳はストップさせて、未だに飲ませていない。椎茸の原木汚染から全国中の椎茸から放射線物質が検出された以降、自分は今まで椎茸を食べずにいる。3年間以上、川魚は口にせず、刺身と言えばスペイン産のマグロやノルウェー産のサーモン以外食べなかった。つい2年位前まで緑茶は一切飲まず、やっと飲み始めた緑茶も九州産にしていた。まあ最近はペットボトルの緑茶も飲む様にはなったが・・・。飼料の麦わら汚染問題もあって、しばらく牛肉も輸入品しか食べなかった。豚肉も九州もの、お米は九州産が不味くて、結局、本土から離れている佐渡産を買ったり、色々と試行錯誤した。東電や政府からの情報は全く当てにせず、事故直後から毎日の様にネットで放射線情報を集めて、自分の身は自分で守る様に努力した。本当自分で言うのもなんだが、おそらく数年間は相当神経質な生活を送ってきたし、今でも多少は注意している。それでも日々の食品の中で、全く放射線物質を体内へ入れずに済むなんて事はないと思う。と言うか、そういう国に日本はなってしまった。震災当日から数日間で大凡の被爆は完成しているんだろうけど、兎に角、これからも可能な範囲で日々の注意を怠ってはいけないんだと思う。自分の周りだけでも、3名癌になった方がいる。その内の1名が今回逝かれてしまった。皆40後半~50歳半ばの若い人達なのに・・・。自分は学生時代に親友を癌で亡くしている。この歳で、また友人の葬儀なんかには絶対に参加したくない。
合唱