5月6日文部省と米国エネルギー省による共同作業による
航空モニタリングが公表された。本来は、こういう結果こそ、大々的にニュースで報道すべき事項なのだが、情報統制の影響のためなのか?この深刻な放射能汚染の状況が国民に周知されていない。
モニタリング結果、別紙4セシウム137の地表への蓄積値図から合計累積300万Bq/m2に達する地域が赤色で示されている。と言っても、この数値が何を意味しているかが分からなければ、驚き様がない。ここでチェルノブイリ事故の際、ベラルーシが強制移住の基準にしていたセシウム137での汚染基準が55万Bq/m2だったという事を考えると意味が理解出来るだろう。つまり、別紙4の中で、赤色・黄色・緑色は当然の事ながら強制移住レベルであり、加えて、水色のエリア(30万~60万Bq/m2)の多くも強制移住レベルの汚染地区なのである。最近、”第三号機””核爆発”のキーワードで多くの方が、当ブログに訪れて頂いているが、この事実からも、3号機爆発が単なる水素爆発でなく深刻な事故であった事が理解出来るはずだ。
現在、チェルノブイリ事故時に対策が取られた放射能汚染基準を遥かに超える高濃度汚染地区に、普通に人々が暮らしている。国土の狭い日本にとって、選択肢がないのかも知れないが、せめて、この事実を国民に知らせるべきではないか?政府としては、これ以上の賠償額の拡大を防ぎたい思惑があるに違いないが、せめて、この事実を知らせた上で、自らの居住区の判断をしてもらう事が、最低限事項として必要だ。民主主義である我が日本国だが、その実態が共産主義的だと思うのは、おそらくが私だけではないだろう。